ニコニコ笑う静香さん。
正直その質問には驚いたけれど、私のことを気にかけてくれているのは嬉しかった。
「いえ…嫌になんてならないです!
嫌われてるのかなって最初は不安になったんですけど…
今はそうは思わないですし…」
「あらそう?よかった」
「それに琉衣くんがすごく…パンが大好きなのとか、仕事に対して真剣なところは私、尊敬してます。
自分も見習いたいなって思いますし…。
慣れないことも多いですけど、みなさん親切で、むしろ私は恵まれてると思います」
…そうだ。
こんな知らない人だらけの場所で、こんなにたくさんの人が良くしてくれてるんだから。
私はむしろ感謝しなくちゃいけない。
それにもうやめたいとか逃げたいなんて思ったりすることはない。
それはなんだかんだ、周りの人たちがあったかいから。
琉衣くんだって悪い人じゃないし、みんなが私を受け入れてくれてるのは、すごくありがたいことで。
私だって何か少しでも返せるようにしなくちゃいけないなぁって思う。



