みんなの視線が一気に私に集まる。
「…え、あの……」
「だから英語のノートだよ。
まさかお前予習やってねぇとか言わねぇよな?」
……ドキン。
「や、やってある…けど」
なんで私なの…!!
「じゃあ貸せ」
えぇっ…!?
ど、どうしよう……!!!
他の子達を差し置いて、私がノートを貸すなんて…できるわけが。
だけど琉衣くんは睨みつけるように私をジッと見下ろしている。
その威圧感にはやっぱり勝てなくて…
私は女子たちにビビりながらもしぶしぶ首を縦に振った。
「ちょっと…何あれー!」
「亜里沙ちゃんって琉衣くんと仲いいの?」
「ビックリしたー!!」
ひそひそと話す声が耳にチクチクと刺さる。
身体中から変な汗が出てくる。
琉衣くんは私がノートを渡すと無言で受け取り教室から出て行った。
なんだろう…。
やっぱり彼の考えてることはよくわからない…。



