松下くんはクラス中に聞こえるような大声で問いかける。
すると噂をしていた女子グループみんなが一斉に手を挙げた。
もちろん麻実も。
「ハイ!あたしやってある!!」
「あたしも!
ノートまとめは自信アリ!!」
「えっ、ヤダあたしあたし!
英語訳はまかせて〜!」
「あ、あたしもっ…!」
「あたしのどうぞ!!」
す、すごい……。
みんなこぞって……
だけど琉衣くんはそんな女子たちを見て困惑したような表情。
それはそうだ。
こんな一斉に言われたら誰かなんて選べないよね。
「琉衣〜、どうすんの?
モテモテじゃ〜ん」
松下くんは面白がってるし。
すると琉衣くんはふとこちらに向かってスタスタと歩いてきた。
そして無言で私に手を差し出す。
「……え、」
「ノート」
…へぇっ!?



