そう言われてギクッとした。
あ、弁当……。
決して忘れてたわけではないんだけど、まさか今このタイミングで催促されるとは…。
琉衣くんは私の腕をしっかりと握って睨みつけてくる。
それを見てた麻実は驚いたように目を丸くして固まっている。
それだけでなく、気が付けばたくさんの女子の視線が私に突き刺さっていて……
私は弁当のこと以上にその視線の鋭さに青ざめた。
やばい…
学校では関わらないつもりだったのに……
これじゃみんなに変に思われるよ…。
「おいお前聞いてんのか」
琉衣くんは返事をしない私にさらに詰め寄ってくる。
あぁ…もう……