「えっ…?」



麻実に言われてもう一度琉衣くんに目をやってみた。


うーん…


たしかにみんながもてはやすのは納得、ってくらいカッコイイし目立つけど、とてもじゃないけど私は…



「そ、そうだね…。

でも私は見てるだけで十分かなぁ。

あんな有名人と付き合うなんて、恐れ多いよ」



そう答えると麻実はとたんに眉間にシワを寄せる。



「えーっ!?何言ってるの!亜里沙可愛いのに〜!

てか、もっと亜里沙は恋愛に意欲的になるべきだよ!

パンのことばっかり考えてないでさぁ、」



…えぇ〜っ?



「い、いいよ〜私は別に…(笑)」


「よくないよ〜!彼氏欲しいとか思わないの?

せっかくの高校生活楽しまなくちゃ損だって!

亜里沙はいっつもそう!

もっと男子に興味を持って!!」


「うーん…」