【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


「ど、どうした?亜里沙、急に…」


「お願い、いいから止めて!

お願いだから!降りるから!」



車を無理矢理一時停車してもらって、左側のドアから飛び出す。


歩道を走って逆に戻って、近くの横断歩道まで。


信号が変わって、向こう側の歩道へと渡る。


そしてまた走って走って…


ようやく向こうから走ってきた彼に、追いついた。



「…っ琉衣くん!

…はぁ、…はぁ…、」



息が切れそうになりながら、名前を呼んで。


琉衣くんはもっと息が切れていたけど。


額には汗が滲んで、苦しそうに。


膝に手を当て頭を下げて呼吸を整えてる。



だけど彼はすぐに顔を上げると、何かポケットから取り出して、私に差し出した。


それは私が、昨日あげたメモ。



「……っ、おい!…ハァ…、

お前なんだよ……、コレ…」


「えっ…?」