私は何も言い返せない…。


ただただその場に固まる。



琉衣くんは1ミリも表情を崩さずに私をじっと睨みつけて…



「お前名前なんだっけ?」



うっ……


やっぱり私のこと知らないんだ…。



「あ…亜里沙です…。

西村亜里沙…」


「…アリサ?

わかった。亜里沙、じゃあお前…」



琉衣くんはさらに額がくっつきそうなほど顔を近づけてくる。



ひぃぃっ…!



「ウチに居座るんだったら俺の言うこと聞けよ」