図書館で数時間頑張ったあとは、小腹がすいて約束のパンケーキ屋へ。
小高くんが連れて行ってくれたそこは、外観から可愛らしくて女子なら誰もが喜びそうな素敵なお店だった。
ガクンと落ち込んでいた気分が少し明るくなる。
やっぱりパンと甘いものは大好き。
お店の中に入るとふわっと、甘い匂いが漂ってきた。
「…うわぁ、いい匂い」
私が思わずつぶやくと、ホッとしたように笑う小高くん。
「よかった、西村やっと笑った」
どき…。
そう言われてつい今まで自分はどんな顔してたんだろうって。
全然隠しきれてなかったんだって、反省した。
小高くんになんだか申し訳ない。
せっかく誘ってくれたのに…
やっぱり私顔に出てたんだ。
化粧でごまかしたつもりが。
だから気を取り直して、今度こそ楽しもうと決めた。
小高くんには琉衣くんのことは関係ない。
だからもう考えちゃダメ。
今は、この時間だけは、
ちゃんと目の前の彼と向き合わなくちゃ…。



