私がそう答えると小高くんはニコッと笑う。
「じゃあ行こうぜ!
すっげーうまいパンケーキの店あんだよ。
西村のこと誘いたいなって思ってて。
最近なんか元気ねーからさ。テスト勉強のついでにどうかな?
もちろん俺のおごりで!」
「えっ…おご…」
おごってくれるの…?
それはちょっと申し訳ないような…
だけどパンケーキは食べてみたいし、誘い自体は嬉しい。
そして何より私が落ち込んでいるのを心配してくれていたことが嬉しかった。
うーん…。
迷うけど、やっぱり…
行こう、かな…。
水曜日はお店のシフトもないし、自由だ。
1日宮川家にいて、時間を持て余していたって仕方がない。
うん…
「い…いいよ。行く。
水曜なら、空いてるから」
「マジで!?っしゃぁ!!」
私がオッケーしたら小高くんはガッツポーズをする。
その姿がなんだか可愛かった。
こんな些細なことで、こんなふうに喜んでくれる人がいるなんて。
傷だらけの心が少しあったかくなる。
琉衣くんのことを忘れて、楽しめたらいいな…なんて。
そんな淡い期待を込めて返事をしたつもりだった。



