私が慌てて答えたら、琉衣くんは不機嫌そうにそう呟いて私に背を向けた。
「えーマジで?
琉衣の好きなブランマンジェもあるぜ?」
「…いらねぇよ。二人で仲良く食ってれば?
じゃあな、おやすみ」
ーーバタン!
そして乱暴にドアを閉めリビングから出て行く。
「……」
「あちゃー…。
なに、どうしちゃったのあいつ(笑)」
ケーキを抱えポカンとする俊介さんの横で立ち尽くす私。
ますます心の中がモヤモヤしてきた。
琉衣くんのこと怒らせちゃったかな?
どうしよう…。
私が変な態度取っちゃったせいで。
なんだかまた泣きそうになってくる。
その後俊介さんと二人、ダイニングでケーキを食べたけれど、
少しお酒の香りのするチョコレートケーキは、やけにほろ苦かった。



