ドクン…。
まっすぐな視線に射抜かれそうになる。
どうして…、そんなこと言うの…?
そんな切なそうな顔で。
私がよそよそしい態度取ったから怒ってるだけ…?
私なんて、琉衣くんの何でもないはずなのに。
特別なんかじゃないのに。
そんな目で見つめられたら、
また期待しちゃうよ…。
だけどその時、
「おーい…
あーっ!いたいたお二人さん!
なぁ、店でケーキ余ったんだけど食わない?」
どこからか俊介さんの声がして。
その瞬間琉衣くんは私からパッと手を離した。
俊介さんはキッチンに入って来るなりピタッと足を止める。
「あ…あれ?」
そして苦笑い。
「なんか俺、お邪魔だった?」
やだ、なんか変なとこ見られちゃった。
「い…いえ、そんなことないです…!
私ケーキ食べます!」
「俺はいらねぇ」



