【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


……


近づいてくる足音。


静香さんはもう寝たし、俊介さんかな…?


私はあと数枚残った皿をすすぎ続ける。


そしたら肩にトン、と誰かの手が乗った。



「おい」



…ドキッ。



お風呂上がりのシャンプーの匂いと、聞き慣れた低い声。


一瞬心臓が思いきり飛び跳ねた。



ウソ、琉衣くん…。



だけどなぜか顔を直視できなくて、目線は手元にやったまま。



「まだ起きてんのかよ。何やってんの」


「あ…洗い物」


「ふーん」


「……」



なんだか何を話していいかわからない。



「つーかお前、今日俺のこと無視したろ」


「えっ…!」



突然そんなことを言われて驚いた。



「…無視?してな…」


「学食で。

思いきり目逸らしたよな」



ドキッ。