【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


「どーもー、みんな仲良くやってる?」



小川さんがベーカリーに足を踏み入れると、案の定場の空気が張り詰めた。


樹さんはギョッとして、琉衣くんは眉間にシワを寄せ、さっそく噛み付く。



「てめぇ、何しに来たんだよ」



だけどそれ以上に、もっと顔を歪めたのが…

まさかの沙良さんだった。



「…ちょっ…!ウソ?何…、」



少し慌てた様子の彼女に小川さんがニヤつきながら話しかける。



「…ひっさしぶりだなぁ、沙良。

まさか戻ってくるとはね〜」



えっ…?



それは明らかに彼女を知ってる言い方だった。



「何、俺に会いたくなっちゃったの?

それとも…」


「ふ…ふざけないでよ!誰があんたなんか。

二度と顔も見たくない。

持ち場に帰って!」