【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


その後琉衣くんも遅れてやってきて、さっそくみんなそれぞれの作業に取りかかった。


琉衣くんは計量、沙良さんは解凍、樹さんは発注を。

私は洗い物にゴミ捨て。


なんだか急に仕事が減ったような気になったけれど、人数が増えたのだからそれは当たり前で。


それでも今までやってたことを急にやらなくてよくなったのには変な感じがした。


いつも夕方はこの場にいても3人だったからな
…。



琉衣くんは基本沙良さんには必要以上に話しかけない。


お互い気まずい空気は、なんとなくそばにいるだけでわかる。


だけどそれを察してか、樹さんがいつも以上によく喋ってくれて。


おかげであまり嫌なムードにならずにすんだ。



やっぱり気になるけど…聞くに聞けない。


知りたいけれど、知りたくない。


複雑な気持ちでモヤモヤしたまま時間が過ぎていく。