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学校から帰ってお店に出ると、樹さんと沙良さんが残っていた。
畑さんは今日はもうあがったみたい。
「亜里沙ちゃんおつかれー!
あれ?琉衣は?一緒じゃないの?」
樹さんがたずねる。
「琉衣くんは今着替えてます。
今日は私のほうが先に着いたので」
さっき更衣室のところでバッタリ会った時も「クソ、なんでお前のが早ぇんだよ」なんて言われたことを話したら、樹さん達は笑っていた。
「ふふ、負けず嫌いだね。相変わらず」
そんなふうに話す沙良さんを見ると、少し胸が痛い。
なぜか琉衣くんのことをよく知ってる感じ…。
だけど、いちいちそんなことを気にしていたらきっと身がもたない。
「亜里沙ちゃんっていうんだよね。
朝はあんまり話せなかったけど、仲良くしてね。
琉衣とは同じ学校なんでしょ?」



