ドキッとして顔を上げると、不敵に笑う琉衣くんと目が合う。
相変わらずその表情はイタズラな子供みたいだった。
「う…うん!」
「…ぷっ、マジで言ってんのかよ」
琉衣くんは迷わず答えた私を見て、また笑う。
そしてふと私の頬に触れて。
…どきん。
「お前って、なんか…
ほんと素直だよな」
そんなことをつぶやいた。
まっすぐな瞳にとらわれて動けなくなる。
なんだろう…。
なんかやっぱり今日の琉衣くんは、優しい?
ちょっといつもと違うような…
どうしたのかな…?
指先から伝わる熱に浮かされて、頭の中がぼんやりしてくる。
さっきまでの不安が一気にかき消されていくようだった。
やっぱり私、うぬぼれてしまいそう…。
あきらめるなんて無理だ。
もう遅い。
たとえ私なんかじゃ手が届かないほどに遠くても、
身の程知らずだったとしても、
今更どうしようもないくらいに
琉衣くんが好き…。



