私がやっとのことでその手提げ袋を彼に渡すと、琉衣くんは中をチラッと覗く。
そしてボソッと。
「…ちなみに俺今日パストラミビーフにハニーマスタードの気分なんだけど」
…!
そう言われてちょっと嬉しくなった。
だって…
「…ほんと?よかったぁ!
実はそう言うんじゃないかと思って今日それにしたの。
琉衣くんそのサンドイッチ好きだから」
ニコニコ顔で答えたら、琉衣くんはそんな私を見てクスッと笑った。
「マジかよ。さすが俺の好みわかってんじゃん」
そう言って頭にポンと大きな手を乗せる。
その感触にまたドキドキした。
褒められたみたいで嬉しい…。
「うん…。琉衣くんの好みはもうだいぶ覚えたから」
じわりと顔が熱くなるのを感じながら下を向く。
きっと今私の顔は真っ赤だ。
琉衣くんに喜んでもらえるなら何でもしたい。
そんなこと思っちゃうよ。
「ふーん…。
じゃあこれからもっと他の好みも覚えてもらわねぇとな」
えっ…?



