【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


ドキドキ…ドキドキ…。


心臓の音が鳴り止まない。


どうしよう…



「よ、よかったの…?あんなこと言って…」



廊下の端で琉衣くんと向かい合った。


私はもう、なんだか胸がいっぱいだ。


さっきまでの憂鬱が吹き飛んだみたいに。


だって琉衣くんが私をかばってくれた。

助けてくれた。


私のために怒ってくれたんだ。



「いんだよ、あんなん。

くだらねぇことしてるあいつらが悪い」


「…っ…ありがとう…。

ごめんね、私が朝渡すの忘れちゃったせいで…」


「べつに。お前のせいじゃねぇだろ」



…えっ?



その時ふと思った。


なんだろう。

なんか今日の琉衣くんは優しい。


いつもだったらもっと、なんでも私のせいなのに。


調子狂っちゃいそう。



「あ…、それじゃ渡しとくね。これ。

今日もサンドイッチだけど」