…ドキン。
突然、前方から聞き覚えのある声が…。
えっ…?
顔を上げるとそこには、まさかの噂の主が睨みをきかせて立っていた。
「…っ!?」
「きゃーっ!!
ウソッ!琉衣くん…!!」
とたんに慌てる女子達。
琉衣くんはそんな彼女達を掻き分けて、私の前にやってくる。
そして手提げ袋をぱっと取り上げると、また彼女達を睨むように振り返った。
「手作り弁当だったらなんか問題あんの?
コイツには俺が頼んだんだけど。
そもそもお前らにカンケーねぇし」
…えっ!ちょっ…、
琉衣くん…!?
「キモいのはどっちだよ。
男の前では媚びてるかと思えば陰でコソコソ悪口吐きやがって。
お前らのがよっぽどキモいんだよ!」
ひぃぃ〜っ…!
「る、琉衣くん!もういいよ!やめ…」
「行くぞ亜里沙、」
そのままガシッと腕を掴まれて。
私は彼にその場から連れ去られた。



