あっという間に生地が焼けたかと思うと、次はそれを皿に盛り付ける。
上から生クリームにハチミツに粉砂糖。
盛り方もすごく綺麗で、その瞬間拍手が巻き起こった。
「おい田島見てたか?こうやってやんだよ。
あとはお前やれ」
「キャーッ!!
あたし琉衣くんが焼いたやつがいい〜!」
「あたしもー!!美味しそう!」
「いやいや、お前ら琉衣のシフト午後だから!」
「「えーーっ」」
どうやら琉衣くんは今べつにシフト中ではないみたい。
てっきり私買いに来いって言われたのかと思ったのに…。
それにしてもなんであんな格好?
不思議に思っていると、ふとバチッと目があう。
そしたら琉衣くんはすぐにみんなの輪を抜け出した。
「んじゃ、俺呼び込みあるからあとはよろしく」
そう言って大きな手持ち看板を手にすると、こちらへ歩いてくる。
「えーっ!行っちゃうの〜?」
「やだーっ!」
私は一組の女子が怖いのでとっさにドアの外へと身をひそめる。
そしたらすぐ腕を捕まえられた。
「なに隠れてんだよ。行くぞ」



