…ドキ。
背後から聞き覚えのある低い声がして、背筋がピンと伸びる。
怒りを含んだようなその声は、聞き間違うはずがなかった。
だって…
「はい、あのいらっしゃいま…」
「コーヒー2つ。席まで持って来い」
…やっぱりだ。
そこにいたのは琉衣くんと、連れの友達の姿。
私は突然の彼の登場に心臓が飛び跳ねながらも、
あらためて自分がまだシフト中だということを思い出して慌てて接客モードで返事をした。
「は、はいかしこまりました…!
コーヒー2つですね?お持ちします!」
琉衣くんはなぜかまた、すごく不機嫌な表情をしている。
「…チッ、お前なんだよそのカッコ」
えっ…、



