人混みをすり抜けて出口へと向かって歩く。
琉衣くんは片手でショップ袋を下げて、もう片方の手はポケットの中。
さっきまでその手を繋いでたんだって思ったら、やっぱりドキドキした。
きっと気まぐれなんだろうけど。
今日こうしてここに来てくれたことだって、もしかしたらただの気まぐれかもしれない。
それでもなんだか今日1日で、琉衣くんとの距離がまたぐっと縮まった気がする。
こんなに楽しく過ごせるなんて思ってもみなかった。
するとその時…
「うわっ、おい!」
…えっ?
「琉衣!?琉衣だよな?」
「マジだ!琉衣じゃね!?」



