【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


「俺は辞めた奴のことは忘れんだよ。

いちいち覚えてない」



そう言い放つ琉衣くんの顔は、少し怒っているようにも見えた。


なのにどこか切なげで…


胸がぎゅっと締め付けられる。



「そ、そっか…。じゃあ…

私が辞めたら…私のことも忘れられちゃうのかな……」



…はっ!



口にした後に気が付いた。


私ったらなに言ってんだろう…。



「あ…いや、ごめん…!

今のはなんでもな…」


「お前は別」


「えっ…」



あれ、今なんて……



「お前のことは忘れねぇよ」



どきん……。



琉衣くんはそう口にすると、私をまっすぐ見つめる。



「だって会わなくなるわけじゃねぇし。

話が違ぇだろ」


「そ、そっか…//」