「俺は辞めた奴のことは忘れんだよ。
いちいち覚えてない」
そう言い放つ琉衣くんの顔は、少し怒っているようにも見えた。
なのにどこか切なげで…
胸がぎゅっと締め付けられる。
「そ、そっか…。じゃあ…
私が辞めたら…私のことも忘れられちゃうのかな……」
…はっ!
口にした後に気が付いた。
私ったらなに言ってんだろう…。
「あ…いや、ごめん…!
今のはなんでもな…」
「お前は別」
「えっ…」
あれ、今なんて……
「お前のことは忘れねぇよ」
どきん……。
琉衣くんはそう口にすると、私をまっすぐ見つめる。
「だって会わなくなるわけじゃねぇし。
話が違ぇだろ」
「そ、そっか…//」



