***
「いってらっしゃ〜い♡
ゆっくりしてきてね!」
静香さんに見送られて二人で家を出る。
だけど私は妙に落ち込んでいた。
だってさっきから琉衣くんは全然こっちを見ない。
あまり話しかけてこないし…。
たぶん私の格好のせいだと思う。
私がこんな不似合いな格好して、バカみたいに着飾ってきたせいだ。
琉衣くんはきっと恥ずかしいんだ。
私と一緒に歩くのが。
流れる沈黙がすごく痛い…。
琉衣くんは今日はシャツにベストを着たキレイめなスタイルで、すごくおしゃれ。
ただでさえイケメンなのに、サラリと着こなす私服までおしゃれなもんだから、どこかのモデルか芸能人の隣を歩いてるみたいで、よけいに自分が恥ずかしかった。
私なんかでごめんなさいって気持ちになる。
自然と一歩下がって引いてしまう。
だけどその時琉衣くんがようやく口を開いた。
「なぁ、お前さ……」
ドキッ…。



