無言でそれを見送る私と樹さん。
俊介さんも困ったようにため息をつく。
「…ったく。
琉衣もバカだなあいつ…。
小川さんも小川さんだしいい歳こいて…」
「ホントホント〜。
24歳にして17歳の高校生にケンカ売るってどうなんすか〜」
あ、小川さんって24歳だったんだ…。
「まぁどっちもどっちだけど…(笑)
元はと言えば小川さんが原因だしな。
ってか亜里沙ちゃんごめんね。大丈夫だった?」
「あ、いえ…私は…」
「いやでも、琉衣を止めたの亜里沙ちゃんだから!
マジすげぇかっこよかったよ!」
「そ、そんなことないですよ…!!」
そう言われると恥ずかしい。
樹さんと俊介さんは何か知ってるみたいだったけど、だからといって詳しく聞くこともできなかった。
小川さんと琉衣くんの間には何かあるんだ。
わかったのはそれくらいで…。
それよりも琉衣くんのあの傷付いたような表情が頭から離れなかった。
大丈夫かな、琉衣くん…。
私余計なこと言ったかも……。



