その声は俊介さんで。
俊介さんは琉衣くんと小川さんの姿を交互に見ると、何かを察したのか琉衣くんの元に駆け寄る。
そして肩をポンと叩くと
「…琉衣、落ち着けよ。
仕事中だろ」
小声でそう呟いた。
そして小川さんにも一声かける。
「小川さん、藤川さんが探してましたよ」
それを聞いてハッとする小川さん。
「…ゲッ。あぁ、悪りぃな。
そろそろ行くわ」
そして厨房へと戻っていった。
私は少しホッとする。
だけど琉衣くんはすごく悔しそうな表情のまま無言で。
ーードンッ!
冷蔵庫を強く叩いたかと思うと、そのまま休憩室の方へ去って行った。
「…おい琉衣!」



