私は危うくまた「こんばんは」って声をかけそうになったけど、この前ヨソヨソしいって言われたからやめた。
えーと…なんか…
「お…おつかれ!」
とりあえずわけもなくそんなセリフ…。
鼻歌バレてないかな?なんてドキドキしながら。
すると琉衣くんは私にジロッと目をやると、またため息をつきながらすぐそらした。
しかも無言で…。
やっぱりなかなか会話が進まない。
だけど明らかに私がベランダにいるのわかってて出てくるんだから、別にうっとおしいとか思われてるわけじゃないんだよね?
たぶん…
なんてぐるぐる考えてたら。
「おい」
…ドキッ、
話しかけてくれた。
「な、なぁに?」
「お前さ…
数学できる?」
「えっ?」



