夜の風が気持ちよく頬を撫でる。
背中まである長い髪がなびく。
私はご機嫌に、鼻歌なんか歌ってしまった。
琉衣くんに聞こえたらうるせぇ!って怒られそうだけど。
幸い琉衣くんの部屋の窓は閉まってる。
この前お風呂で鼻歌歌ってた時も近所迷惑だって怒られたからなぁ…。
琉衣くんはいつも私をしっかり見てる。
なんだか監視されてるみたいだ。
でももう、それにも慣れちゃった…(笑)
ーーガラッ、
…どきっ!
するとその時噂をすれば…じゃないけれど、琉衣くんが隣の部屋から出てきた。
私は慌てて鼻歌をやめる。
琉衣くんは頭をボリボリかきながら、ベランダの手すりに寄りかかった。
「…はぁ、」
ため息なんかついて、どうしたんだろう…。



