【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


***

その日の夜、無事1日の仕事を終えて私はまたベランダで涼んでいた。


最近お気に入りのこの場所。


なんだかとても落ち着く。



天気のいい日は1日一回はこうして外に出て、ぼんやりと考え事をしたりしてた。



それにしても私、だいぶこの生活にも慣れてきたなぁ…。


最初は寝る時以外は気が休まらないような毎日だったけれど、今はそうでもない。


宮川家のみんなとも接し方がわかってきて、だいぶ気を使わなくなった。


もちろん、琉衣くんも。



相変わらず毎日怒鳴られたり怒られたりしてばかりだけど、もう恐怖心や苦手意識はない。


あらためて彼はこういう人なんだって受け入れたら、あの毒舌ですら微笑ましく思えるようになってきた。


きっと少し、気難しいだけ。

不器用なだけ。


優しいところだってあるってわかったから。