もっと、君に恋していいですか?

「もしかして石田さんは…。」

「よく一緒にいるなとは思ってたけど、前から長野さんが好きらしい。」

「そうなんだね。長野さんは、誰が好きだとかハッキリとは言わなかったけど…。好きなタイプは教えてくれた。優しくて頼りになって、友達のためにお節介焼いちゃうような歳上の人がいいって。」

「それ…石田さんそのものなんじゃないか?」

志信が楽しそうにそう言うと、薫は納得したようにうなずいた。

「確かにそうかも…。」




石田と梨花は、熱帯魚の水槽の前で薫と志信とすれ違った。

梨花は照れ臭そうにしている薫に手を振って、嬉しそうに笑った。

「笠松さんといる時の卯月さん、ホントにかわいいですねぇ。」

「笠松はホントに卯月さんが好きなんだな。」

二人が付き合う前、志信が薫に片想いをしていると知った時には本当に驚いたけれど、二人がうまくいって良かったと、石田は心から思う。