もっと、君に恋していいですか?

翌日にはペンションを出た後、近くの水族館へ足を運んだ。

男女ペアで回ろう、と誰かが言い出して、薫と志信は当然二人で回る事になった。

残りの3組を見て、薫も志信も、前の日の夜の恋バナから、その組み合わせになんとなく納得した。

石田と梨花、前川とありさ、三井と美咲がそれぞれペアになり、待ち合わせの時間と場所を決めて、自由に館内を見て回る事にした。


薫と志信はいつも週末の休みをどちらかの家で過ごす事が多く、デートらしいデートはした事がなかったので、手を繋いで、水族館デートを楽しんだ。

「こんなふうにデートするの初めてだね。」

「そうだな。これからもっと、二人でいろんなとこ行こう。」

「楽しみだね。」

時々他のペアになった同僚とすれ違うと、手を繋いで歩いているところを見られて、薫は少し恥ずかしそうにしていたが、志信は平然と薫の手を握ったまま歩いた。