もっと、君に恋していいですか?

「前にビアガーデンで“カップルみたい”って言ったら、卯月さん、珍しく慌ててたと言うか…なんかちょっと不自然だったから。付き合ってるって聞いて、ああそうかーって。」

「んー、確かにそうかも。でもさぁ…卯月さんもやっぱり、女子なんだね。」

アルコール度数の低い缶のカクテルを飲みながら、ありさと美咲は薫の様子を窺った。

志信に女の子扱いされて照れ臭そうにしている薫は、どことなくいつもより幼く見える。

「今日の卯月さん、かわいいかも。」

座っていろと言われても、薫は志信のそばで、焼けた肉を乗せる皿を渡したりしている。

「すっごく好きなんだって、よくわかる。」

「卯月さん、幸せそう。仕事中は絶対に見られない顔だよね。」

「なんか…ちょっと、嬉しいね。」

「私は羨ましい…。カッコいい彼氏に大事にされて…いいなぁ、卯月さん…。」

しみじみと語る先輩二人の会話を、梨花は微笑みながら聞いていた。