もっと、君に恋していいですか?

準備を終え、ビールを飲みながらバーベキューを始めた。

男たちが焼くのを座って見ているだけの女子に対し、世話焼きの薫は、ここでも率先して肉を焼いている。

(どこにいても薫は薫だな…。)

周りにいる人への気遣いが出来るのは薫のいいところだとは思うが、たまには薫を休ませてあげたいと、志信は薫からトングを取り上げ、ビールを手渡した。

「これは男の仕事。オレやるから座ってな。たまにはゆっくり楽しみなよ。」

「ありがと…。」

みんなの前なのに、二人きりでいる時のように優しく気遣ってくれる志信を、薫は少し照れ臭そうに見上げた。

(志信、優しいな…。)

そんな二人の様子を、他のみんなはニヤニヤして見ている。

「そっかー…。なんか納得と言うか…。」

ありさが横目でチラリと二人の様子を窺いながら呟いた。

「何が?」

ありさの独り言に、美咲が振り返る。