もっと、君に恋していいですか?

志信は短くなったタバコを水の入った灰皿に捨てて立ち上がり部署に戻った。


部署に戻ると先輩の石田が近付いてきて、小声で志信に尋ねる。

「卯月さんから返事あったか?」

「ハイ、行きたいって言ってました。」

「道理で笠松が嬉しそうな顔してるわけだ。」

「そうですかねぇ…。」

少し照れ臭そうに、でも幸せそうに返事をする志信を、石田がニヤニヤしながら小突いた。

「でも、オレらの前であんまりイチャイチャすんなよ!!」

「しませんよ…。」

(みんなの前で薫にあんなかわいい顔させるわけないでしょ。)

二人きりでイチャついている時の、薫の少し恥ずかしそうな顔や照れた顔、甘えたようなトロンとした表情を思い出して、思わずニヤけそうになった志信は、慌てて真面目な顔でパソコンに向かった。