もっと、君に恋していいですか?

「やっぱ怖いよ、卯月さん。」

前川が笑いながら手を動かし始めた。

「それでも笠松がいいならいいんじゃね?」

石田は薫と志信が切った野菜をみんなのいる作業台に運ぶ。

「内緒にしとくの、やめたんですかね?」

三井は意外そうに呟いて、肉と野菜を交互に串に刺した。


「みんなの前であんな事言って良かったの?」

準備をしながらヒソヒソと控えめなトーンで盛り上がっているみんなを見て、志信が隣にいる薫に小声で話し掛けた。

薫は少し手を止めてチラリと志信の方を見た。

「社内の全員に言って回ろうとは思わないけど…仲のいい同僚にまで隠してる方が不自然かなって。別に隠すような事じゃないし。仕事は仕事でキッチリやってるもん。」

そう言って薫はまた野菜を切る。

「まぁ…そうなんだけど…意外だった。」