もっと、君に恋していいですか?

(そう言えば、アイツ…薫に結婚しようって言ったの本気だったのか……。)

昨日薫から聞いた敦の言動を思い出して、志信は眉間にシワを寄せた。

いくら昔の配属先の先輩とは言え、やけに馴れ馴れしいとは思っていた。

あの時、薫は気にも留めない様子であしらっていたが、自分以外にも薫を好きな男がいるのは志信にとって穏やかではない。

(アイツがなんて言ったって…薫は…オレが好きなんだよな…?)

志信は指先で薫の頬をつついた。

(薫はハッキリ断ったみたいだけど…あんな押しの強そうなヤツに迫られて大丈夫か…?)

「んー…。」

薫は志信の指先の感触に、くすぐったそうに身をよじる。

(かわいいな。もっとやってやろ。)

志信はニヤリと笑って、薫の頬や鼻にチュッチュッと口付ける。