もっと、君に恋していいですか?

薫の部屋に戻った志信がシャワーで汗を流した後、久し振りに二人でビールを飲んだ。

特別な事は何もないのに、一緒にいるだけで心が満たされる。

ビールを飲みながら、加賀美での仕事の話や、明日の話、盆休みの話をした。

「近場でもいいから、どこかに行きたいな。」

「どこがいいかな…。温泉とか?」

「それいいな。温泉、一緒に入りたい。」

「いっ…一緒に…?!それはちょっと…。」

「なんで?いいじゃん。たまには一緒に風呂に浸かってゆっくりしようよ。」

「…ホントにゆっくり浸からせてくれるならいいけど…。志信、やらしいもん。」

「なんもしないから!…いや、確かにまったくしないとは言い切れないけどさ…やらしいとか言うなよ。努力はするから。」

「ふふ…。志信、正直。じゃあ…今からでも予約できるところ、探さないとね。」

ビールを飲みながら、他愛ない話をして笑い、ほんの少し先の小さな約束をする。

二人は、こうして一緒にいられる事は本当に幸せだと、改めて思った。