もっと、君に恋していいですか?

志信が自宅に戻っている間にシャワーを済ませた薫は、部屋着に着替えて志信が戻るのを待っていた。

(志信に嫌われてなくて良かった…。)

もう嫌われてしまったと思った時には、ただ胸が痛くて、涙ばかりが溢れて、どうしようもなく苦しかった。

自分に自信と勇気がないばかりに、志信につらい思いをさせてしまった事を悔やんでいた。

(私は志信が好き…。志信が同じように私を想ってくれて嬉しい…。だったら、隠す必要なんてないのかな…。)

仕事上の立場もあって、会社では自分のプライベートな話はしない。

それでも、仕事を離れたら自分も一人の女性だし、ただの一人の人間だ。

好きな人を想う気持ちがあっても、きっと誰も咎めない。

(今度は…誰かに聞かれたら、志信と付き合ってるって、正直に言おうかな…。)