もっと、君に恋していいですか?

薫は社用車に乗ってつなぎのポケットからスマホを取り出した。


(あ、メール来てる…。)

メール受信画面を開いて、薫は微笑む。


“今日も暑い中、お疲れ様。
ビアガーデンでも行かないかって
石田さんたちに誘われてるんだ。
薫も一緒に行こうよ。”



(ビアガーデンかぁ…。販売事業部の同僚たちと行くのに、私も一緒でいいのかな?でもビールはめちゃくちゃ飲みたい…。)

薫は少し考えて返信してから、スマホをポケットにしまい、タバコに火をつけて上機嫌で車を発進させた。