もっと、君に恋していいですか?

(なんだこれ…。全然楽しくねぇ…。)

小綺麗な格好をして、キレイに化粧をして、香水の匂いを漂わせて、媚びるように甘い声を出す経理部の女子たちを見ても、ちっともときめかない。

(あのSS部との飲み会の時は…薫がつまらなそうに酒飲んでるだけで、めちゃくちゃドキドキしたのにな…。キレイな格好もしてないし、化粧っけもないし、香水の匂いもしないし、愛想もないのに…。)

他の女の子がどんなにキレイな格好をしていても、薫に感じたような感情は生まれない。

仲良くなりたいとか、付き合いたいと思う事もない。

(こんなところで何やってんだろ、オレ…。)

薫を想う気持ちが空回りして、薫に腹を立てていたはずなのに、結局はこんな場所に来てまで薫が好きだと思い知らされる。

薫の事が好きで好きでどうしようもない事がまた悔しくて、志信はやけになって酒を煽った。

(もうやめるって決めたんだろ?同期なんて言っても格が違いすぎるのに、最初からうまくいくはずなんてなかったんだ。)