おばさんに促され、私は透の家の中へ入る。 そして来客用のスリッパを履くと、 おばさんと私は玄関の目の前にある階段を上る。 透の部屋は2階だ。 「透ー桃ちゃん来たわよー」 おばさんが透の部屋のドアをノックしながら声をかける。 「………あら。返事がないけど、きっと部屋にいるから」 そう言っておばさんは階段を降りていった。