あれからしばらくして、4人の合意の元、私の水着は決定した。
「で、優那ちゃん。胸のサイズは……」
「じ、自分で探すからいい。だから4人はあっちで待ってて」
流石にそれは無理がある。
「「「「はーい」」」」
自分に合うサイズを探すと、すぐにお会計を済ませた。
「お待たせ」
「じゃあ次は……」
「他に必要な物、買いに行こうか」
透を先頭にして、デパート内を歩き回る。
雑貨屋さんで可愛い髪ゴムを買ったり、日焼け止め買ったり、甘いもの食べたり…………迷子になったり。
そう、今私は迷子なんです。
一通り買い物を終えると、皆でクレープを食べた。
そのまま歩いていると、運良く目の前にゴミ箱があるものだから、ゴミを捨てにふらっとその場を離れた。
すぐ近くだし、大丈夫だろうと思って離れたのが軽率だった。
ゴミを捨てて振り返ればもうそこに透達の姿はなかったのだ。
一つ助かったことと言えば、隣に蒼空が居ること。
離れた私に気づいて着いてきたらしい。
きっと1人だったら、不安になっていただろう。
2人なら多少の安心感はある。
こういうときこその"携帯"という便利なものがあるのだけど、手元に無くては意味がない。
今頃部屋で充電が完了した頃だろう。
充電が無いのに持ってきても、何の役にも立たないから。
昨日の夜に、充電しておけば良かった。
ついため息が零れる。
今更後悔しても、もう遅い。
「ねぇ、蒼空は携帯持ってないの?」
「透に預かってもらってる」
「ええ、それじゃあ、意味無いよ」
「前に一回無くしたことあるから。だから」
「ってことは、連絡手段は無し……か」
「待ってれば、いなくなったのに気付いて戻ってくるよ」
「そうだね」
今はとりあえず待つしかないみたい。
すぐ近くにあった休憩用のベンチに腰をかけた。
………正直なところ、暇だ。
隣に蒼空は居るけど、元々あまり喋る方じゃないからか会話がない。
「……」
「……」
これはこれで、いいか。
と、自己解決し、透たちの姿を探しながら目の前を通り過ぎる人たちを眺めた。
恋人連れ、家族連れ、友達連れなど、来る人は様々。
中には小さな子供だっている。
「うぅ………ひっく………お母さん…お父さんっ!」
こういう、迷子の子もいるんだ。
「ねぇ………迷子?」
気付けば私はその女の子に声を掛けていた。


