放課後
部活動に入っていない私達はそのまま寮へと帰ってきた。
元々前の学校でも部活は入ってなかったし、特にこれといって興味もないから入っていない。
「ただいま」
「おい、優那!」
「なに?」
蒼空と夕と一緒に帰ってくると、早々に真が仁王立ちで出迎えた。
「俺とゲームしろ」
「ゲーム?」
「俺もゲームに混ぜてよ。今超やる気あるから」
「蒼空、お前正気か?熱でもあるんじゃ……」
「あー、真、気にしないで。理由は分からないけど今日の蒼空は珍しくキレキレなんだ。そのやる気を無駄にしないであげてよ」
「そうか、分かった」
「で、ゲームって何のゲーム?」
マ●オカートとか?
「ツイスターゲームだ」
ツイスターゲーム?
「何それ」
蒼空は首をかしげた。
「私も知らない」
つられて私も首をかしげる。
蒼空も私も知らない。
「あー、あれだよね。赤、青、黄、緑の丸が描かれたシートの……」
夕が、薄ぼんやりとした形を答える。
「それ。まあ詳しいことはやりながら説明する」
「あれって結構辛いよね。真こそ大丈夫なの?」
「はあ?俺の身体能力舐めるなよ」
「負けてもしーらない」
「負けないから安心しろ」
負ける気なしの真。
でも私、やるって言ってないんだけどな。
まあいっか、暇だもの。


