これからは、誰かに取られるって怯えなくてもいいんだよね。

ずっと悠と一緒に居られるんだ。

これも、みんな護くんのお蔭。感謝しなきゃ、だね。



「そうだ、悠。護くんがね、今日遊園地であまり遊べなかっただろうからって、今度水族館に連れて行ってくれるって」

「ホント?!」



嬉しそうに、目を輝かせて私を見上げる悠。

本当に、護くんのこと好きなんだなぁ。

そういえば、悠は護くんがお父さんになるのって反対しないんだろうか。



「あのさ……悠は、護くんのこと好き?」



恐る恐る、悠の様子をチラ見しながら

何気ないような雰囲気を出しつつ、聞いてみる。



「うん。ハルは、イチにぃのこと嫌い?」



ぅわ、そのまま返ってきた。どう答えたらいいんだろう。

それに悠の“好き”と、私の言ってる“好き”は意味が違うかもしれない。

だけど、もし護くんと付き合うなら、悠に認められなきゃ意味がない。

だから――。