数日後――。

神谷さんの力を借り、裕貴と連絡を取った。

弁護士と言うと、先方も何かしらの手を打ってくると踏み

友人とだけ言って、間に入ってもらっている。

そして何度かの話し合いの結果、夏休みに入ったら顔合わせも含めて

裕貴と三人で一日、遊園地で遊ぶことになった。


なぜ遊園地になったかというと……小さな子供と、どう接したらいいか分からない

と言う裕貴に、神谷さんが遊園地なら会話がなくても楽しめるだろうと

初デートのような提案してくれた結果だ。


何が悲しくて、元カレと行かなくてはいけないのか。

どうせなら、悠と二人で来たかった……。

護くんも行きたいと言っていたけれど、そこは当事者同士だけの方がいいからと

神谷さんがstopを出した。



「ねぇ、本当に行くの?」

「ハル。もう決まったことでしょ。諦めが悪いよ」



そういう悠の顔は、反抗していた時とは打って変わり

すごくワクワクしている様子。