「よーし。みんないったな!じゃあ終了だ!!みんな元気にやれよー!」



あ、終わりなんだ。


なんかなんていうか……あっさりしすぎだよね。


泣く気にもなれない。


いやだってもうほぼクラスメートもいないし。


気づけば教室にいるのは私達だけ……




「みんな先行ってて。希依はのこってね」



「りょーかーい!!ささっみんないこっ!!」



なぜかニヤニヤしながら皆を連れて行く那奈。


え、なに。なんか怖いよ?



『爽?どうしたの?』



「希依…卒業したらずっと言おうと思ってたことがあるんだ」



少し照れながらポケットに手をいれる爽。


そして取り出したのは……



1つの小さな箱。



箱を開け私にくれた言葉。


それは……………




「俺と結婚してください」