希依side
目が覚めるとそこは終わることのない闇の中だった。
光1つない真っ暗な空間。
私死んだのかな?
死んじゃったのか〜
悲しいな〜
でも爽を守れたからよかった。
これで安心してあの世に逝けるね〜
「何言ってるの?希依はまだ死んでないわよ?」
クスクスという笑い声と一緒に聞こえてくる透き通った綺麗な声。
私はこの声を知っている。
『優ねぇだよね…??』
「せ〜かいっ!!」
『久しぶりだね』
「意外と冷静ね?」
『まぁね』
自分でもなんでこんなに冷静か全くわからないけどなんか落ち着くんだよね。
『それよりまだ死んでないってどういうこと??』
「ここは生死の境目ってこと!!」
『え?』
セイシノサカイメ??
なんですかそれ。