って、来たはいいものの……


いざくるとなんか入りづらい……


でも行くんだ。


よし。



コンコン    



『失礼します』



「あっ爽!久しぶりだな!」



「爽くん目が覚めたんだね。よかった」



『あの時はありがとうございました…あと、希依をこんな目にあわせてしまって本当にすいません』



俺はとにかく頭を下げる。


それぐらいしかできることがなかったしとにかく罪悪感でいっぱいだった。



「爽くん顔を上げて。なんも気にすることじゃないわ!」



「その通りだ。これは希依自身の意思でやったこと。なら俺達は信じて待ち続けるしかないだろう?だから君も希依を信じて待ってあげれくれ」



『もちろんです!!』



この人たちはどれだけ優しいんだろう。


自分の娘が危険な状況なのに誰一人責めずに待ってやってくれだなんて…


本当に尊敬する。


俺もいつかこんな父親になりたい。


俺は絶対になってやると心に誓った。





それから俺たちは毎日希依を信じて待ち続けた。