「あの……」



ピリピリとした空気の中口を開いたのは爽だった。


どうしたんだろう…。



「その決闘…僕たち神龍も参加できませんか…?」



『ダメだよ!!死人が出るような戦いだよ!?』



「だからこそだ。僕たちだってもちろん分かってる。少しでも力になりたいんだ…ダメでしょうか?」



ダメだよ……。


私はこれ以上大切な人たちを失いたくない。


どうか断って……お父さん。



「お前たちには死ぬ覚悟があるか??組の対抗を甘く見てはいけない。希依の姉の話をきいただろう?それでもやるのか?」



そうだよ。その通りなんだよ。


組と族は違う。


しかも乱条組はナイフや拳銃を平気で使う組。


慣れてない爽たちには無理だよ。