〝希依side〟



『んっ………』



目を開けるとそこは見慣れた……いや見慣れない天井だった。



どこだろう、ここ。



なんでこんなとこで寝てるのかな?




…あ、そうだ。フードとれちゃったんだ。


それから頑張ったけど……倒れたのか。



ま、仕方ないよね?


最近光にあたることなんてなかったから


そしてなにより"あの事"を思い出してしまう…



はぁ……今日はほんとについてないな。


髪色見られるし倒れるし……そんなとき



「希依………は………に………が?」



ドアの向こうから途切れながらも微かに声が聞こえた


誰かいるのかな?



行ってみよう。